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YET 11談

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第一回目(「ONE~輝く季節へ」の制作総指揮・音楽担当のYET11さん)
「14年目のONE」 (前編)
「ONE~輝く季節へ」(cネクストン)
「ONE~輝く季節へ」(cネクストン)
YET11(吉沢務)さんとは。
専門学校卒業後、1991年から1994年まで、受託ゲーム制作会社に勤務。SFC版「ラプラスの魔」等の移植を担当。その後、1994年からネクストンの外注、アルバイトを経て社員となる。担当は、音楽・ディレクションなど。代表作は、「MOON.」「ONE~輝く季節へ」「鈴がうたう日」など(wikiより)。HP:(http://pulsenotes.org/
インタビュー・文:川上竜之介(2012年6月)
――「ONE」は、5回ぐらい泣きました。
――もう14年も経つんですね。
――今でも好きです。
笑いあり涙ありのすばらしい作品だったと僕も自負しています^^
懐かしいですねー・・・
当時、会社の方針はシナリオは片手間でやれというものでした。
その会社に反発して社長に自分の意見をねじ込んでメンバーを集め、
プログラマは他の部署、背景は外注でしたが、
初めて開発メンバーらしいメンツを揃えることができたことで、
僕はすごく感動した開発でした。
その後のあれこれ(?)でもすごく思い出深いですがw
――雑誌の体験版でプレイして面白くて買ったのですが、まさか、ああいう展開になるなんて想像もしてなかったです。
――明るいギャグの学園モノだと思って買ったので。
若いライターさんだと奇をてらい過ぎる傾向があるんですが、彼らは違いましたね。
ちゃんと一般的な展開を最初に踏まえた上でその先の期待を裏切ったり、
更にはフェイントを入れたりして、最後にやっと期待通りの展開になる・・・みたいな。
言うのは簡単だけど、それを実現実装できちゃうライターが2人もいたなんて
今考えるとそうそうありえないことでしたね^^;
――今もゲームや音楽を作られていますか?
すみません、ここ10年ほど業界から離れていました・・・というか今もですが
去年あたりから曲作りを再開しました。そして今年は、同人ソフトの製作に
参加しています・・・と言っても開発メンバーはプロの人ばっかりですがw
http://project101.exblog.jp/
まだまだこれからですが、ここで情報が更新されていくので是非ご期待ください!
――それから、関係ないですが、国枝学さんや蛭田昌人さんって今何をやられてるのでしょうか?
――昔のELFも好きなのですが、まったく情報がないのです……。
ELFさんは関東ということもあって面識のある人がまったくいないですねー
情報によると蛭田さんは引退されたそうですね
国枝さんは2000年代はおろか1990年代後半にも発表された作品がないですね・・・
しかし、ELFさんは本当にすごいゲームメーカーだと僕も思います
エロゲはそもそもただのエロ本みたいなものでゲームなんて二の次なのが当たり前
だったイメージを、払拭したのはまさにELFさんの功績でしょうね。
あー、この辺の話をしたら長くなりそうw
ともあれ、僕の今後の活動にも興味を持ってもらえれば幸いです。
――シナリオは片手間でという時代に、YET11さんは凄かったのですね。時代を先取りしていましたね(^^)
時代!?い・・・いやそれはちょっと大げさかなw
既にELFさん、当時は特にLEAFさんが質の高いシナリオのゲームを発表されていた時期ですし^^;
N社の社長はその昔、インベーダゲーム時代(ゲームセンターが存在せず、喫茶店にしかTVゲームがない時代)にその流通関係で大儲けした人で、エロゲに興味がある人でもなかったので、多少時代遅れな考え方だったのも仕方ないっちゃ仕方ないです。今ではその人がソフ倫の会長ですがw
でも、僕が当時のN社の体質を変えることにある程度成功し、会社の発展に多少なり貢献できたのではないかなーとは思っています^^
――「ONE」をやって「MOON」もプレイしたのですが、シナリオも絵も素敵で、特に音楽が好きでした。テクノ風でしたので、部屋や車で音楽CDにして鳴らしていました。
――折戸さんやM.Sさんやいしさんなど、奇跡のようなメンバーがどうしてあの時代に集まったのか気になります。
1990年代前半はまだインターネットが普及していなくて、パソコン通信で同志に出会うことが多かったんです。あの頃の僕の音楽系の知り合いはほとんどUnisonBBSという、折戸くん(Leaf?)が運営していたBBS・・・今でいうウェブサイトみたいなもので知り合った仲間なのです。
でも、後々そこのメンバーのほとんどが業界で活躍しているというのは、確かにすごい事ですね。
――麻枝さんはアリスに受かっていたけど蹴ったそうで……。
らしいですねー。それは、彼が会社を辞めた後に知りましたw
――絵も音楽も最高に良かったです。
――個人的に、YET11さんの曲が好きです。
ありがとうございます^^
親バカみたいな話ですが、僕も自分の曲、ヘタクソな部分も含めて大好きだったりしますw
・・・バカですねw
――麻枝さんも音楽をやっていますね。
――タクティクス時代から、音楽作れますっていう方だったのでしょうか?
学生時代に趣味で音楽をやっていたことは本人から聞いていました。
MOON. の製作中、音楽もやってみたいというので、彼のパソコンに音楽の制作環境もインストールを許可しました。
彼の曲は、MOON. に1曲収録されていますね。
あの曲、最初はピアノソロにしてはアルペジオもなく、リズムがわかりにくいものだったので、それを改良してみてはと僕がアドバイスしたことを覚えています。彼は素直にそれを聞き入れてくれたようで、ピアノだけだった曲にハイハットの音を追加して、リズム感を補ったみたいですね。
――サイト拝見させていただきました。絵から何からプロだなと思いました。
――楽しみにしています。ご復帰、おめでとうございます。
ありがとうございます。できることからコツコツと!がんばりたいと思います^^
――「ONE」は確か、麻枝さんが企画だったような気がするのですが、最初、企画を見た時どうでしたか?
――YET11さんは、リテイクとかご意見とかだされましたか?
そうですね。MOON. も、ONEも麻枝くんの構想です。
リテイクとか出したことないですねw
すごくおおまかな提案はしました。
例えば、リーフさんみたいに、ダーク系とライト系の作品を交互に発表することで、後々いろんなゲームを出すかもしれないソフトハウスとして期待してもらえるんじゃないか。とか。残念なことに、彼らには、トゥーハートみたいなのを作れ。ぐらいの話にしか受け取ってもらえなかったみたいですが^^;
それと、MOON. の製作中に、ずっと深く暗い場所が続いた後にお花畑があったゲームの話をして、そういうのは視覚的にすごくメリハリがあっていいよね。という話をしました・・・・そしたら、何やらそのまま実装されていて驚きましたがw
企画書に関してですが・・・実はそれも書かせたことはないですw
企画担当ということで大まかなあらすじ、プロットをまず書きだして欲しいと麻枝くんに伝えましたが、ちゃんとやってもらえたことはないです^^;
更に奴は・・・もといw麻枝くんはスクリプトが完成するまで見せたくない。なんて言い出してちょっと困ったりしましたw
でも正直なところ、プロット無しでも構わないと、僕は思っていました。
当時のN会にゲーム作りのノウハウがさほどある訳でもなく、少人数で、しかも製作期間は半年です。
(そもそもエロゲ製作から撤退したがっていた社長を説得して、人事も僕に任せてもらう代わりに、少人数で半年ペースで作品を発表することを約束することで設立されたのがTacticsなんです。)
つまりそれは、シナリオ、原画、音楽、どれもが任せっきりの丸投げ仕事をしてもらうしかないという状況なんです。
何と言っても、ライターの2人には最初からスクリプトを書いてもらっていましたからw
まさに丸投げ仕事です^^;
そりゃー企画書なんて存在しない訳ですw
実はこのやり方にもメリットはあって、企画書よりも具体的に、しかも素早く他のスタッフが作品イメージを把握することができるんです。もしかしたら、このやり方は初期のkeyでも受け継がれていたかもしれないですね。
ただ・・・デメリットはライターさんの負担が大きすぎるということですね^^;
あと、今思えばゲーム製作の根幹を、入社して間もない人に任せてしまうというのはいろんな危険性をはらんでいたのかもしれないですね。
でもまー、たいした実績もないのに守りに入るなんてのも、得策とは思えないですけどね。
当時の僕が、単純におもしろいゲームが作れればいいとしか考えてなかったとも言えますが^^;
――麻枝さん、スクリプトが出来るまで見せないって(^^;
――完成してから話を知った感じでしょうか。
もちろん、全部が完成するまでってのは勘弁してもらったんですが
シーンごとに自分が納得するまで見せたくなかったという感じだったのかも。
作成途中段階でも、雰囲気は読み取ることもできるので
本当はいつでも見せてもらえるのがよかったんですけどね^^;
――そういえば、久弥さんとか麻枝さんとかいたるさんは率直にはどういう感じの人でしたか?
――今、麻枝さん茶髪になってますね。
麻枝くんは、やっぱ男前ですよね。
裏で何を考えているのかよくわからない雰囲気もありましたが^^;
いたるさんは、なかなかかわいいルックスで男性社員から注目されていたと思います。
本人は視力が悪いからと言ってましたが、話すときに妙に顔を近づけてくるので
ドキッとしたことを覚えていますw
自由奔放な性格で誰にでも気軽に話しかける人でしたね。
久弥くんは、すごく背が高くて、マジメな感じの人でしたね。
ONEをやった人なら「嫌です」は茜の口癖として知られていますが、
実はONEの製作以前から本人も即答で「嫌です」をよく言う人でしたw
なので、僕がONEのテストプレイをしたとき、茜の「嫌です」はすぐに彼の顔が
思い浮かぶので感情移入しにくいなーと思ったことがありますw
――タクティクスの入社選考もYET11さんが行われたのでしょうか?
――サンプルシナリオはどういう感じでしたか?
マイナーなメーカーだっただけに応募も少なくレベルが高くはなかったこともありますが、ほんのワンシーンの文章でしたが、やはり彼らの応募作品は群を抜いていました。
ほとんどの人の応募作品は、キャラを作りきれていないんですよね。
今時の小説家やラノベ作家を目指している様な人の間では当たり前のことかもしれませんが、何気ない描写にもそのキャラの性格をほのめかすような文章になっているんです。
僕はライターを志したことがないので、これぐらいのことしかわかりませんがたぶんいろんな配慮によって、読んだ人が情景を思い浮かべやすいようにできている文章だったんだと思います。
――「ONE」はなぜまた障害者の女性を登場させたのでしょうか?
これは・・・久弥君の提案で、なぜそんなアグレッシブな挑戦をしたのかは僕にもわからないです^^;
18禁ソフトであることは、エロさ以外にもいろんな意味で作り手が自由であるべきだと僕は考えていましたし、やってみなきゃわからないならやってしまえーと思っていました。
もし誰かに怒られたら、怒られてから考えるというのが僕のポリシーでもあります^^;
――えいえんの世界は結局、どういうものだったのでしょうか?
昔、雑誌のインタビューでは言霊の様なもの。なんて答えてしまったんですが、本当は、明言を避けただけなんですよね^^;
ぶっちゃけると、その質問の答えはプレイヤーそれぞれがつくり上げるもので、答えはないと思っています。
ひたすら得体のしれない何かがプレイヤーをゲームオーバーに至らしめる。
ある意味、ホラーですねw
実際、悲しい出来事が起きる時というのは、たいてい突然で訳も分からず悲しい感情が自分につきつけられるものだと思います。
仮に、その得体のしれない物に関して劇中に詳しい描写があったとしましょう。
その場合、プレイヤーによってその解釈は大きく別れてしまうと思います。
そんなの簡単に解決できるだろうと思ってしまう人、逆にその描写によってさらに
主人公に感情移入できる人もいるかもしれませんが。
より多くのプレイヤーに、同等の不安感を与えるための描写だったと僕は思っています。
それに、りゅうのすけさんが今もそんな風に「あれは何だったんだろう?」という思っている。
それ自体、まさに麻枝くんが意図したものだったのかもしれません。
――他に、YET11さんが指示・提案されたことはございますか?
んー、たぶんないと思うんですが・・・
あったとしても、何分昔のことで思い出せません。すみません^^;
ゲームの内容に関してはもうないと思うのですが、基本的に開発環境やプログラマとのやりとりに関してはほとんどが僕の提案によるものです。
当時はまだフリーのスクリプターも社内オリジナルのスクリプターも存在しない時代でしたが、万能でなくとも、他社のものに劣ろうとも、自分たちがタイトル毎に製作したプログラムやシナリオをプログラマでなくとも蓄積、管理していくためのシステムとして、スクリプターが必要だというポリシーを持って、開発に取り組んでいました。
――ハムスターはなんで出てきたのでしょうか?
これは・・・MOON.のオマケRPGになぜ出てきたのか? というご質問でしょうか?
とすると・・・いたるさんが当時ハムスター大好きだったからとしか^^;
当時、何気に開発メンバーにハムスターを飼っている人が多かったですね。
僕もそうですし、いたるさん、折戸くん、みきぽんさん・・・
もしも・・・ONEになぜハムスターのぬいぐるみが登場したのか?というご質問だとするとこれは、上記のMOON.のオマケRPGで大暴れした存在がゲスト出演という感じですねw
――あと、「夕焼け」のOP(「Rise or Lise?」)と、ジャズっぽい曲(「午後の安らぎ」「ルーシュとパンプス」)が好きなのですが、ジャズをされた方が参加されていたのでしょうか?
夕焼けサントラの「午後の安らぎ」には、mikuさんのアレンジが収録されています。
この方は、主婦でありながらジャズ・ピアニストとしてのスキルを持つ方です。
ちなみに、PULSENOTESで発表した3番目のCD,SeasonPlaceは全曲mikuさんの曲で、その本格的なJazz演奏を堪能できるものになっていますよ^^
原曲の方は、「午後の安らぎ」「ルーシュとパンプス」もamakko2(尼っ子2号)さんの曲ですね。
この方は特にJazzにこだわりがある訳でもなく、いろんな曲を作る人でしたね。
この人も、UnisonBBSで知り合った人なのですが、その後ゲームメーカー、コンパイルさんに就職が決まってその地位は安泰かと思った矢先に、コンパイルさんが倒産してしまうということがありまして・・・^^;
そういったご縁で、夕焼けのころのTacticsにたくさん曲を提供して頂けることになった次第です。


IP属地:江苏1楼2021-03-12 21:14回复