頭維(四合)

北斗残悔拳を炸裂させた際に突く秘孔。突かれた者は、指を抜かれてから３秒後に、身体が真ん中から半分に割れて死亡する。その死ぬまでの数秒間の間に、相手に己の罪深さを後悔させながら死なせるという意味合いがある。ケンシロウがスペードへの止めに使用した。秘孔位置は左右のこめかみ。
　TVアニメ版では残り時間が３秒から７秒に延びていた。また、ウルフやジョーカーにも北斗残悔拳を使っていることから、同様にこの秘孔を突いているのではないかと思われる。
頭顳

一時的に脳の動きを麻痺させ、秘孔を突かれた瞬間の記憶をも消し去ってしまうという秘孔。ケンシロウがKING軍の見張りに対して使用した。
　秘孔位置は左右のこめかみ。
　小説 北斗の拳では、サーラがビスタに対してこの秘孔を突いているが、この時は「失われた記憶を取り戻す」という効果であった。
　バンダイのカセットテープ「なりきりカセット 北斗の拳」に収録されている身にストーリーの中では、KING軍団の男に対して百裂拳で突き、爆死させている。
　また、これと同じ漢字でありながら読み方が異なる「頭顳（ずしょう）」という秘孔も存在するが、こちらは「意思と関係なく目的の位置を指し示す」という効果の秘孔であり、全く別物として扱われている。
命門

背骨が背中の筋肉の張力に負け、ふたつに折れてしまうという秘孔。突かれてから１分後に、背中側に身体が折れ曲がって死亡する。ケンシロウがクラブとの戦いの中で、背中に膝蹴りを当てるような形で突いた。
　TVアニメ版では死ぬまでのタイムリミットが１分から30秒に短縮されている。
明見

自らの意志とは関係なく両手が外へ向かって広がっていくという秘孔。繰筋自在脚を炸裂させて突く。ケンシロウにこの秘孔を突かれたGOLANの少佐は、首に巻かれた鋼線を自ら引っ張らさえ、己自身の首を切断させられることとなった。
　秘孔位置は両手首。
　TVアニメ版では鋼線が鞭へと変更され、窒息死という形に変更された。
定神

錯乱状態にある者を気絶させ、目覚めたときに落ち着かせるという秘孔。父親を目の前で殺され、発狂するリマに対し、ケンシロウが使用した。
　秘孔位置は鼻の下。
　北斗の拳５ -天魔流星伝 哀★絶章-では、味方の混乱状態を治す秘孔として登場している。
瞳明

眼球をグルリと裏返させ、視力を完全に失わせる秘孔。カーネルとの戦いでケンシロウが北斗百裂拳を炸裂させた際に使用した。（百裂拳はアニメのみ）。
　北斗の拳３、北斗の拳４、北斗の拳５のRPGシリーズでは、敵の命中率を下げる柔拳として登場。
　北斗の拳ONLINEでは、北斗神拳求道者が使える奥義の一つとして登場。一切の気配を消す構えから、一気に間合いを詰めて連続拳を叩き込むところまで奥義に含まれていた。
新一

自らの意志とは関係なく、相手の質問に答えてしまう秘孔。ケンシロウがフォックスに対して使用し、ジャッカルの居場所を吐かせた。
　小説・北斗の拳では、ラストランドの兵士に城の情報を吐かせるために使用。原作では背中を蹴って突いていたが、この中では胸にある秘孔だと記述されている。
　セガサターン版北斗の拳では無明拳突撃隊隊長のジーザに対して使用。リンが捕われている場所を喋らせた。
　トキ外伝 銀の聖者では、ジャギが己の部下に対して使用し、己に抱いている不満を喋らせてみせた。後にアミバがラモ対して使用したが、強い意思によって耐え切られてしまった。
秘孔解唖門天聴や、蒼天の拳で出てきた上顎などもこれと同じ効果を持っている。カサンドラで突いた頭顳などもこれに近い。ひとつあれば十分に思えるこれらの秘孔だが、北斗の流派には秘雷孔というものがあり、不用意にひとつの秘孔を突くとその者が爆死してしまうという罠を張ることができる。これの所為で霞拳志郎は、モグラの普にこれらの自白秘孔を突くことができなかった。こういった事態を回避するため、あらかじめ幾つもの自白秘孔が用意されていたのではないかと思われる。

新伏免

意志とは無関係に両腕を背後に回させる秘孔。突かれた者は、一歩でも動けば爆死するという状態に陥る。ケンシロウが牙一族の見張りに使用し、忠告を聞かずに動いたため、爆死している。
　顔の側面に４本ずつ指をつっこんだ後、みぞおちを蹴り上げて突いていた。
頬内

顎の力を失わせる秘孔。ケンシロウが牙一族のマダラにに使用し、鋭い牙えの噛み付き攻撃を無効化した。
　秘孔位置は左頬（アニメでは喉）
歯をかみ合わせる力と身体能力は比例する。つまり頬内とは、噛みつき攻撃を防ぐだけでなく、相手の運動能力全てをもダウンさせる効果もありそうだ。
大胸筋

肉をブヨブヨの脂肪に変える秘孔。しばらくすると逆に体は硬直し始め、後に死亡する。ケンシロウが牙大王に使用し、華山鋼鎧呼法を使って体を鋼鉄に変えた身体を、一気に柔らかくした。
　顔の中央（鼻）と、左右のこめかみの３点を突いて完成する。
　北斗の拳３、北斗の拳４、北斗の拳５のRPG三部作でも、敵の防御力を下げる柔拳として登場。シンやフドウといった者達まで何故か使う事が出来た。
大胸筋とは左右の胸にある筋肉、いわゆる「胸板」のことである。なのに突くのは顔。何故・・・？それに別に胸の辺りだけがブヨブヨになるわけでもないし・・・
建明

視力を徐々に取りもどさせる秘孔。ケンシロウがアイリの目を治すために使用し、その日のうちに顔が見えるくらいまでに回復させた。TVアニメ版では「けんみょう」と呼んでいた。
　秘孔位置はこめかみのあたり。
　北斗の拳４、北斗の拳５といったRPG作品にも登場。４では状態異常全般、５では眠りと麻痺を治せる効果を持っていた。
　実写版北斗の拳（ハリウッド版）では、盲目という設定になっていたリンに対してこの建明と思わしき秘孔を突いている
薬で目を潰したアイリには建明。太陽の光でやられたタキには浄界。同じ視力回復でもいろいろ条件によって秘孔が違うらしい。
醒鋭孔

秘孔・龍頷を突く事で、相手の全身を、むき出しにされた痛感神経で包むという技。指で触れられただけで全身に激痛が走る身体になる。ケンシロウがジャギとの戦いで使用した。
　「醒鋭孔」によって「秘孔・龍頷」を突いているので、醒鋭孔自体は秘孔とは違うかもしれない。だが作品によっては「秘孔・醒鋭孔」と記述されているものもあり、一概に違うとも言い切れないため、奥義と秘孔の両方に掲載する事にする。
　詳細は「北斗神拳奥義：醒鋭孔」へ。
龍頷

奥義 醒鋭孔を使用した際に突く秘孔。突かれた者は全身がむき出しにされた痛感神経で包まれてしまい、指で触れられただけで全身に激痛が走るという身体にされる。ケンシロウがジャギに対して使用し、この状態で胸に矢を突き刺されたジャギは、そのあまりの痛さに声を上げた。
指がどうとかいう以前に、風が吹いただけで痛いだろう。多分服を着ているって時点でスレて滅茶苦茶痛いと思う。
戦癰

両腕を真横に伸ばしたまま、身体を動かせなくなるという秘孔。アミバがケンシロウに対して使用し、一時は完全に動きを封じたものの、怒ったケンシロウの秘孔封じによって無効化された。アミバが発見した秘孔なのかどうかは不明。
秘孔位置は背中。
木人形マニア・アミバにふさわしい秘孔である。両手を広げて棒立ちというのは、まさに秘孔を突いてくれと言わんがばかりのポーズだ。多分北斗の先人達も、この秘孔を使って７０８の秘孔を見つけだしたんじゃないかと思うほどに便利そうな秘孔だ。

膝限

意志とは無関係に自分の足が後ろへ進んでしまうという秘孔。ケンシロウがアミバに北斗残積歩悔拳を炸裂させた際に突いた。その後、城から落下する途中にアミバは爆死したが、それがこの秘孔によるものかどうかは不明。
秘孔は脳に「～しないと死ぬ」という信号を送って身体を操作していると誰かが言っていたが、この膝限なんかは結構それに当てはまるような気がする。足にただ「後ろに進む様な動き」の信号を送っても、上手く歩けはしないからだ。人が歩くときの足の動きをインプットされた二足歩行ロボットでも、体重移動やバランス感覚等の情報を与えてやら無いとうまく歩けないのと一緒。人間も無意識にバランスを取り、足にかける体重を移動させているのだ。脚だけを操作するのではなく、脳から全身への信号自体を操らないとこの秘孔は成り立たないのである。
頭顳

自らの意思とは関係なく、相手から尋ねられた物のある方向を指し示してしまうという秘孔。ケンシロウが拳王親衛隊のカシムに使用し、トキが捕らえられている独房の方角を指で示させた。秘孔位置は右のこめかみ。
　同じ漢字で読み方の違う頭顳（ずせつ）という秘孔も存在する。
　TVアニメ版では、修羅の一人に対しても使用し、ハンの城がある方向を指し示させた。
牽正

トキが拳王親衛隊の男達に北斗有情破顔拳を炸裂させた時に突いた秘孔。これを突かれた者は、手足が逆の方向に曲がるなどして体を変異させていくが、全く痛みを感じる事はなく、むしろ死ぬ間際に天国のような快感に包まれながら爆死する。
描写を見る限りでは、トキが相手に触れている様子はなく、ただ手から放った光線のようなものを浴びせているだけのように見える。この事から、トキは天破活殺のように、闘気を持ってしてこの秘孔を突いているという可能性も考えられる。
新血愁

三日後に全身から血を噴き流して死ぬ秘孔。突かれた者はその三日間、激しい痛みに襲われ、死期が迫るにつれてその痛みは増大していく。ラオウはこの秘孔を多くの武芸者に使い、苛まれる死への恐怖を叫ばせることで、拳王の名を恐怖の伝説として世に知らしめた。
　レイとの戦いにおいて、相手の奥義・断己相殺拳をマントで視界をふさいだ後に刺突。事実上その一撃で勝負を決め、後に死に至らしめた。しかしトキの秘孔 心霊台を突かれたレイは、僅かに命を延ばすことに成功している。
　秘孔位置は胸の中央。
　劇場版北斗の拳では、尺の都合で数分後に死亡していた。
　ラオウ外伝 天の覇王では、多く葬った武芸者の一人として、武当山金豹拳の伝承者にこの秘孔を突くシーンが描かれている。
　北斗無双では、前方の敵を闘気で動けなくした後に刺突するという技として登場。相手は数秒間、秘孔効果状態（ダメージを多く受ける状態）にすることができる。
レイほどの拳士でもあれほど苦痛に悶える痛みだというのに、他の並の武芸者達が果たして三日間も耐えれるのかが疑問である。ほとんどが初日二日には自害しているんじゃないだろうか。しかし、解唖門天聴にしろ、拳王様はどうも全身から血を噴き出して死ぬとうのがお好きなようだ。そういえば拳王様にやられた者たちは、秘孔でグニャーみたいな死に方は少ないような気がする。いかにも「北斗神拳」みたいな殺し方は、覇者っぽくないという自分なりのこだわりなのだろうか。
余談だが、私の中で北斗の拳で印象に残る１シーンを挙げろと言われれば、レイが拳王様に破れた時にケンシオウが村へと到着したあの場面だ。つまり新血愁を突いた瞬間というわけだ。どうでもいいですね。
新壇中

身体を動かせなくなる秘孔。突いた者の声がかからぬ限り、秘孔縛から抜けることは出来ない。トキがケンシロウに対して使用したが、ケンシロウは自らの力でこれを破ってみせた。
　トキ外伝 銀の聖者では、奇跡の村へ侵攻しようとするリュウガに対して使用し、完全に動きを封じた。
　左のメニューでは新"壇"中となっているが、正しくは上部にある月へんの漢字。
アミバ戦のときのケンはこう言った。「もし本当のトキが秘孔を突いたのならいかに俺でも秘孔を破ることはできん！！」。だがケンは、この新胆中を破ることで自らの台詞を完全に否定することになった。だがこの場面、少し疑問が残る。マミヤを助けるためにケンは秘孔縛を破ったわけだが、それ以前にトキはこの秘孔縛を解くことが出来たはずだ。声をかけるだけでいいのだから。今にもマミヤが殺されそうになっているというのに、ケンに戦いを見せるだの２対１の戦いはないだの言っている場合ではなかろう。それに、ラオウ様が躊躇なしにマミヤを殺そうとしたのも変だ。ユリアを手にかけた（実際はかけてない）ときに「初めて女に手をかけたわ」と言っている通り、生涯女性には殺さなかった拳王様が、あんな簡単にマミヤを殺そうとするはずがないのだ。
もしかしてこれは、ラオウとトキによるケンシロウ育成の一環なのではないか。つまり新壇中を破ることこそがケンシロウの大きな成長につながることを二人は知っており、あえてマミヤの死という場面を作ることでケンに眠る力を引き出そうとしたのではなかろうか。あのトキがこれほど危険な賭けにでるのは俄かに信じがたいことではあるが、この戦いのテーマのひとつが非情さであることを考えればそれほどおかしくもないとおもう。そしてなにより、ケンがあの窮地で秘孔縛を敗れることを二人が信じていたことが、この奇跡を生んだ最大の要因であると思う。
　大分話の焦点がズレたが、結局何が言いたかったかというと、超神水を乗り越えた悟空のように、霊光玉を耐えた幽助のように、新壇中を乗り越えることこそがケンシロウをはるかに強くさせたのだろうということだ。
頸中から下扶突

全身がすさまじい痛みに襲われる秘孔。ケンシロウがダガールに対して使用し、新血愁を突かれたレイと同等の痛みを味あわせた。（TVアニメ版では、それでもレイの痛みに比べれば蚊に刺されたようなものだとケンに言われていた。）
　そのまま放置されたダガールは、あまりの痛みに発狂し、壁を掻き毟ったり部下を意味なくぶっ殺したりなどして身悶えた。
心霊台

ラオウの秘孔新血愁に唯一対抗できる秘孔。残り３日とされた命を、少しだけ延ばすことが出来る。その代わりに痛みは新血愁の数倍になり、その場で発狂して死に至る程の激痛に襲われることとなる。痛みが治まった後は気絶し、生きる執念が秘孔を上回った時目が覚めるらしい。トキにこの秘孔を突かれたレイは、あまりの痛みで髪の毛が真っ白になったが、以前に勝る拳の切れ味を手に入れた。ユダとの戦いが終了するまで効果は持続した
　秘孔位置は背中。
　北斗の拳３ -新世紀創造 凄拳列伝-では、何故かトキのかわりにケンシロウがレイに突いていた。
トキの言葉によると、新血愁を突いたものの技量で襲う痛みも変わってくるらしい。ラオウ様のものともなれば、レイの場合は間違いなく人類史上最上最悪の痛みだったろう。おいたわしや。
　この秘孔は、残りの生の中で新血愁が生む痛みを短時間に凝縮してすべて出し尽くしてしまう効果を持っているのじゃないだろうか。そのかわり余生は痛みのない時間を送れますよという、リスク＆リターンを迫る秘孔なんだと思う。それを感じさせるのがあの激痛の中での生爪全はがれの瞬間だ。ほんとはあれは新血愁によって一枚一枚徐々にめくれていくはずなのだが、心霊台によって早送りにされたために一気にベリーンといっちゃったんじゃないかと思う。あくまでイメージですが実際に背中には霊台というツボがあり、これが心霊台のモデルになっていると思われる。咳、喘息、できもの、背中の痛み等に効くらしい。

児鳩胸

目の遠近感を失わせる秘孔。投剣を投げ合う南斗双斬拳のベジとキジに対してケンシロウが使用し、刃をうまくキャッチできなくさせて自滅させた。
　秘孔位置は胸の辺り。
遠近感喪失を簡単に体験するには、片目を閉じればよい。互いの人差し指の先端を合わせづらくなるというあれだ。おそらく児鳩胸もそれと大差ないくらいのズレだとおもう。あんな際どいタイミングのジャグリングを失敗させるには十分な効果だと思うし、あんまりズレが大きいと気付かれてしまって台無しになっちゃうからね。
アニメでは「きゆうきょう」と言っていた。
人中極

秘孔の中で最も破壊力を持つ必殺の秘孔。突かれた者は三秒後に死に至る。ケンシロウがサウザーに突いたが、帝王の体の前には通用しなかった。
そんじょそこらの秘孔でも爆死して消し飛ぶのに、最も破壊力のあるとなるとどんなものなのだろう。北斗では一定以上の強さを持つキャラは肉片になって死ぬことはない。それはそのキャラの強さに対して破壊力が足りないからで、この人中極ならばサウザークラスでもぺるしゃーっと断末魔を上げて死ぬということなのだろうか。そういえば、シンが十字斬を喰らって肩が爆ぜたとき、後ろの石柱も砕けていた。経絡秘孔での内部破壊とは、単に肉体を崩壊させるものではなく、内部で軽い爆弾程度の爆発をおこしているのだ。この爆発力の違いが、他の秘孔と人中極の差であり、サウザーにぺるしゃーっと言わせる要因なのかもしれない。
刹活孔

凄まじい活力を得るが、同時に己の命さえ奪うといわれる非情の秘孔。トキは己に突くことで、ラオウと渡り合えるだけの剛拳を得たが、戦いの中で効果は徐々に弱まっていった。一方、ケンシロウがファルコに突いた際は、重傷を負っていたファルコに再び闘えるだけの生命力を与えるという効果になっていた。
　トキの場合は突いた後も暫く生き続けたが、ファルコはその戦闘終了後に死亡するなど、効果や時間制限も様々あるらしい。
　名前こそ出ていないものの、ケンシロウとの最後の闘いの中でラオウがこの秘孔を突いているような描写もみられる。
　秘孔位置は両脚の腿。
　真救世主伝説北斗の拳 トキ伝では、トキがラオウとの決戦を前にこの秘孔を突く瞬間の場面が登場。痛みで死んでしまわぬよう、柱に体をくくりつけてから突き、その激痛に身を捩らせた。
　北斗の拳３、北斗の拳４、北斗の拳５のRPG三部作では、自分や味方の体力を完全回復するという秘孔として登場。命を犠牲にするなどというリスクは無し。味方全員にまとめて突く事が出来る刹活破（刹活掌）といった技も登場する。
　北斗の拳 審判の双蒼星 拳豪列伝では、自分用と相手用の効果が二種類ある技として登場。自分に突いた場合は奥義の威力が上がるかわりに一定時間体力が回復しなくなる。相手に突いた場合は、ダメージを与えたり体力が回復しなくなるなど、メリットが一つもない。
トキの時とラオウ様の時とファルコの時と３度出てきた秘孔だが、いずれも若干効果がちがう。トキの場合は剛拳を得、ファルコは生を得て瀕死の状態からよみがえった。ラオウもファルコと同じ効果のようだが、明らかにファルコほどの回復はしていない。そして余生も、トキのほうは数日はもったのに対し、ファルコは夜を迎える前には死んだ。この差が刹活孔の効果の秘密であるとおもう。
　突けば必ず死ぬという点から考えるに、おそらくこの秘孔は、人間が生きていくために必要最低限の「気」をも闘気として変換し、剛拳であったり命であったりに置き換えるものなのだと思う。ということは、闘気の残量によって効果も差が出ると言うことになる。ファルコは全力を出しきる前に足が取れてやられ、瀕死になった。かたやラオウ様はケンシロウとの戦いでほぼ闘気を使い果たしていた。ファルコのほうが闘気の残りが多いことは明らかで、それがファルコのほうが刹活孔の効果が大きかった理由であると思う。
　一方トキが長生きした理由だが、これはおそらく「一瞬の剛拳」と「一瞬の生」では、後者のほうが闘気の消費が激しいからなのだろう。剛拳は出来る者なら出来るが、死にかけから一瞬で完全回復するというのは誰にも出来ない。生を得るほうがより大きな「奇跡」であり、それ相応のリスクを背負うのである。
鏡明

手が破裂し崩れ去るという秘孔。ラオウがジュウザとの戦いの中で使用し、これを突かれていたためにジュウザの撃壁背水掌はその威力を完全に発揮させる事ができなかった。実際に手が破裂したのは撃壁背水掌を出した後だったが、それでも効果があったことを考えると、破裂前でも手の自由を奪うくらいの効果はあるらしい。
　秘孔位置は両肩。
手が崩れ去ると聞くと大変な威力に聞こえるが、実際は破裂した後もジュウザはラオウの腕を取って折ろうとしていたし、アニメではガンガンに戦えていた。おそらくあの時の、ジュウザの種を見破ってから撃壁背水掌までの僅かな時間では、しっかりと秘孔を突くことができなかったのではないだろうか。なんとか突くことはできたが、あの一瞬では致命の一撃を阻止するためだけの効果しか生まない不完全な指突しかできなかったのだろう。
解唖門天聴

意思とは関係なく口を割らせる秘孔。逆らおうとすればその肉体は毛根にいたるまで全身から血を噴き出して崩壊する。ラオウがジュウザに対して使用し、南斗最後の将の正体を聞きだそうとしたが、ジュウザは強固な意志でこれを耐え抜き、上記の通り血を噴いて死亡した。秘孔位置は首の後ろ。
　TVアニメ版では、自白を拒んだ後も暫くジュウザは生存し、ラオウと戦い続けた。
　蒼天の拳では霞拳志郎がマルロー刑事科長に対して使用し、彼がソフィーの命を狙う理由を喋らせた。北斗の拳にあった「耐えれば血を噴出して死ぬ」という効果はなかった。
北斗の流派には秘雷孔というものがあり、不用意に秘孔を突くとその者が爆死してしまうという罠を張ることができる。こういった事態を回避するため、あらかじめ新一や上顎、頭顳などの幾つもの自白秘孔を用意して、秘雷孔対策を講じられてきたのではないかと推測される。また、新一は原作では背中を突いているっぽいが、小説では胸を突いており、この解唖門天聴は北斗では首の裏だが、蒼天では頭を鷲づかみにして突いている。こうやっていろんな部位から秘孔を突ける様にしてあるのも、秘雷孔対策なのかもしれない。
喘破

息を"吐く"ことは出来ても、"吸う"ことは出来なくなるという秘孔。息をするのも面倒というゲイラの言葉を受け、ケンシロウが、その望みどおりに呼吸困難に陥らせて窒息死させた。ゲイラはその後爆死していたが、それもこの秘孔の効果に含まれているのかは不明。
　秘孔位置は右こめかみ。
カイオウの無呼吸闘法に対抗して使えばよかったんじゃね？
上血海

足が自由に動かなくなる秘孔。片足が義足のファルコと同条件にするため、ケンシロウが自らの右足に突いた。
　秘孔位置は右脚の大腿部。
リハクは「ケンシロウさんはファルコの片足の邪法拳を見切るために、あえて片足を封じたのだ」と言っている。捉え方によっては「自らも片足を封じる事で、おなじ片足の拳を見切った」という意味にもなるが、これはそういうことではない。ケンは、ファルコに片足の邪法拳を出させるために、片足を封じたのである。ファルコも言っているとおり、この邪法拳を出すためには、ケンの体力を消耗させねばならなかった。でなければ、邪法拳を見切られてしまうからだ。正直、上血海を突いていない万全の状態のケンなら、その疲労が溜まる前にファルコを倒すことが出来ただろう。だが、ケンは自らも片足を不自由にし、戦いを長引かせ、片足の邪法拳を出させなければならなかったのだ。何故ならば、その邪法拳こそが、片足となったファルコの秘拳だったからである。それを打ち破ってこそ、はじめて同条件で闘うという「北斗神拳拳士の戦い方」になるからだ。

我知道你们最想学死环白，叫加奥教你

太专业了，表示看不懂。

辛苦了

這都是北斗西斗轉過來的吧，註明下出處啊

颈中穴到下扶突是翻版的新血愁.没有三天的时间,有的痛苦了.

戈穴

ケンシロウがファルコとの戦いに決着をつけるために突いた秘孔。片足の邪法拳を破り、転倒させたファルコの胸に突き入れた。しかしファルコは、同箇所に指を突きいれ、闘気によって細胞を滅するという方法で秘孔の効果を封じた。故に効果は不明。
　秘孔位置は胸の中央。
胸の中央と言うと、拳王様やカイオウとの決着をつけた一撃もそこに放たれており、複数突いたとはいえシンやサウザーも同じような場所だった。いずれも突いてすぐに死んだわけではないので、ファルコも放っておいたらそのうち死んでいたのかもしれない。でもケンにはファルコを殺す意思はないような事を言っているし、あくまで戦闘不能になるかも。
詞宝林

女人像の中に隠されている聖塔の文字を解読できるようになる秘孔。ケンシロウにのみ秘められている秘孔であり、意識の底より沸き出でる力によって解読に成功した。原作では、ヒョウからこの秘孔を突くよう聞かされていたが、アニメ版では語りかけてくる北斗宗家の亡霊の声に従って突いている。
　秘孔位置は首。
ケンにしが使えないということは、北斗神拳の伝承者にしか伝えられないという事だろう。これも含め、やっぱり伝承者という立場にはいろいろな特典がついてくるようだ。
　アニメでは、突く前にまず手のひらをパンと合わせる事によって、両手に特殊な効果を施していた。ちょっと突き方に変化を加えておかないと、北斗神拳伝承者以外の者でも簡単にこの秘孔を発見してしまうからだろう。秘密の秘孔っぽくていい演出だ。
安騫孔

毒素へ抵抗力を倍化させる秘孔。ケンシロウが自らに使用し、硫摩黄煙によって麻痺させられた全身に生気を取り戻させた。ケンシロウのようにもともと毒素に強い血を持っている者にしか効果が無い可能性がある。
　秘孔位置は左胸の３点。アニメでは右胸になっていた
アルフのマントや拳王影部隊の武器などで毒を受けたときは使用されなかったことを考えると、傷口から全身に溶け込むという硫摩黄煙は相当ヤバかったということだろう。カイオウも呼頸虚塞を破られたら即効で逃げていたし。

断虚中穴

TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。相手の脊髄と筋肉を崩壊させる。ケンシロウがパトラの部下達に対して使用し、数人を滅殺した。
鎖を引っぱって一気にたぐり寄せ、素早く突いたようなのだが、秘孔を突く瞬間などがカットされてしまっているのでツボの位置は解らない。
天機

TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。ケンシロウがパトラの部下のコウモリ男の片割れ（首の羽が紫色の方）を相手に使用。上空から襲い掛かってきたのをアッパーで迎撃する形で突き、喉の辺りを破裂させて死に至らしめた。
地枢

　TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。ケンシロウがパトラの部下のコウモリ男の片割れ（首の羽が黄色の方）を相手に飛鳥空斬波を炸裂させた際に刺突。突かれた男は顔を変形させ、最後は全身が真っ二つになりながら死亡した。秘孔位置は不明。
竅星

TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。腕を上げられない状態にすることができる。ケンシロウが、ドラゴンから送られてきた刺客に対して使用した。秘孔の漢字名は、「僕たちの好きな北斗の拳」の記述に基く。
剛筋分断脚とモーションが似ていることから同じ奥義だと思って良いだろう。ただ今回は完全に腕が使い物にならなくなるので、剛筋分断脚で言った「筋肉の筋」が全部切られちゃってるだろうが。
前頂

　TVアニメ版北斗の拳に登場する秘孔。炎を操る男・ドラゴンに対して烈火逆流拳を炸裂させたときにケンシロウが使用。ドラゴンのノドをつまらせ、炎が体の中を駆け巡るという状態にし、その後爆死させた。漢字は「僕たちの好きな北斗の拳」の記述の基く。
　秘孔位置は不明。
発火能力を持つドラゴンに使用法がない秘孔な気もするが、他にも毒霧を吹いたりとか口から何か出してくるような敵に対しても有効な秘孔かもしれない。まあどっちにしてもあまり使用頻度は高くなさそうだが。
浄界

TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。ケンシロウがタキに突き、太陽の熱でやられた目に視力を取り戻させた。
何故原作では秘孔で治してやらなかったのだろうか。治療して数日で治るようなものなら秘孔でも簡単に治りそうなものである。
　よく考えると北斗の拳には何人か視力を失った人間が出てくるが、あまりケンシロウに治してもらったという記録はない。治して貰ったのはアイリだけで、タキ（原作）、シュウ、ルイ、シンゴ、そして南斗の城で負傷した自分の目も治せないでいる。薬を被って目を潰したのは治せて、栄養不足や暗いところにずっといた故の盲目は治せないのか？それも変な話だ。
愚足

TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。意志とは無関係に足を前へと進ませることができる。ケンシロウがダンテに対して使用し、火山の火口へと歩を進ませた。その後爆死している。漢字は「僕たちの好きな北斗の拳」の記述に基く。
ジリジリと恐怖を与えた後に結局は爆死、というケンシロウのサディスティックな部分が丸出しの奥義。歩くのが前か後ろかと言うだけで、基本的には北斗残海積歩拳と一緒だよね。
停覚

TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。突かれた者は自らの意志で動けなくなる。戦車を破壊されたゴラスが慌てて脱出しようとハッチを開けた瞬間にケンシロウに突かれ、再び車内へと戻らされた。

頭亜

TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。突いた相手を自分の指示通り動かせるようになる。ケンシロウが、ヘリを操縦中のマハリに使用し、ワザと無茶苦茶な操縦をさせることで周りのヘリを混乱させた。漢字は「僕たちの好きな北斗の拳」の記述に基く。
頭芯命

TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。突いた者の心を完全に支配し、ただひたすら命じられた指令を遂行するための人形と変える事が出来る。その指令を守らなければ頭は破裂してしまうが、指令を遂行しても激しい頭痛に襲われてしまう。ジャギがマコに対して使用し、ケンシロウをボウガンで撃たせた。その後の頭痛はケンシロウが突いた秘孔によって解除されている。
ケンの使う技は大概「意志とは関係なく～」とかで済むが、この頭芯命は相手の心を支配してしまっている。まさにジャギに相応しい、残忍さ、残酷さが垣間見える。
　頭のてっぺんにブスリと刺すのだが、絵的にどう見てもジャギの指はマコの頭蓋骨を突き破っている。というか脳までイッてる。ケンシロウに支配は解かれてよかったことはよかったのだが、今後マコはずっと頭蓋骨に穴を開けたまま生きていくのかと思うと不憫でならない。
考腐

TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。突かれた者は、特定の人物しか目に入らなくなり、更にその者を攻撃対象と認識して無意識のまま攻撃してしまう。指令を達成すると爆死するらしい。ケンシロウがゴウムの手下の三人に使用し、ボスであるゴウムに槍を突き立てさせた。正確な漢字は不明。
　秘孔位置は不明。
ケンシロウ談「奴らの目にはお前しか映らん」。どこかで聞いたことのある台詞・・・そう、ヌメリ様だ。「もはやおまえの目にはオレしか映らぬ」にそっくりだ。死環白と考腐は、その対象者を愛するか攻撃するかだけの違いで、基本的には一緒の効果を持つ秘孔なのである。
百会

TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。突かれたその瞬間は全く痛くないが、指を抜いて暫くした後に爆死する。ケンシロウがターゲルに「北斗撃墜指」を炸裂させた際に突いた。
　秘孔位置は額。四本の指を突き入れる。
名前が付けられている秘孔というのは特殊な効果の場合が殆どなのだが、こいつは「痛みを感じないが数秒後に破裂する」というベーシック中のベーシックなのである意味貴重と言える。
黒詰

TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。突かれた者は、質問に答えなかった場合、頭が膨れ上がり激痛に襲われるようになる。喋れば痛みは治まり、快楽を感じつつ眠りに落ちる。ケンシロウがユダの美女狩り隊に対して使用し、ユダと、捕らえられた女達の居場所を吐かせるために使用した。
　秘孔位置は左のこめかみ。
この秘孔をはじめ、自白系の秘孔はどこかヌルい。喋りさえすれば大概命は助かるものばかりだ。もしかしたらこれらの秘孔は、ウソ発見器的な効果も持っているのかもしれない。もしウソの情報を喋った場合、ウソかどうかを発汗量等から秘孔が感知してそれを知らせてくれるのではないだろうか。どうやってって？そりゃあボンってかな。
錐樵

TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。突かれた者は体の自由が利かなくなり、さらにその体から血の匂いを発するようになる。村人をカラスのエサにして処刑していたサバトに、今度はサバト自身がそうなるよう仕向けるためにケンシロウが突いた。最後には破裂する。秘孔位置はこめかみ。
おそらく血を気化させているのだと思うが、そのためには血を沸騰させる必要がある。経絡秘孔とはもともと血の流れを操作することであるので、血の温度を上昇させることもまあできるんでしょう。なんせ北斗神拳だもの。そういえば宇宙空間に身をおくと血が沸騰すると聞いたことがある。宇宙空間・・・無重力・・・真空状態・・・・うん、闘気でどうとでもなりそうだ。
頚接

TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。突かれた者は動きを封じられ、まばたき一つできなくなる。ケンシロウが、泰山流四速拳の司令塔であるコグレに使用し、部下であるグズリ、ジラ、ナブリとの連携を止めた。
輪雅

TVアニメ版北斗の拳に登場した秘孔。突いた相手を自由に動かせるようになる。ケンシロウに突かれたジェモニは、自らの刀で自らの首を落とすことになった。
印堂
北斗神拳奥義 奪気竜跌槌を使用した際に突く秘孔。秘孔位置は額。突かれた者は全ての気が抜け、一切の知能を失う。片足を上げて牽制することで突きやすくしている。を突くという奥義。
　TVアニメ版北斗の拳にて北斗神拳の描写のモデルを務めた進藤満尾氏考案の秘孔であり、アニメ10話以降に登場する予定だったが未登場に終わった。

北斗琉拳通过点击人体1109个破孔配合魔斗气达到克敌制胜的效果.拥有更胜秘孔的威力.
悶堪孔

自決するための破孔。子供の力でも十分死に至らしめるほどの威力を持つ。秘拳の在り処を聞き出そうとするジュウケイの術から逃れるため、幼きヒョウが自らに突いた。
　秘孔位置は頚動脈の辺り。
ヒョウはまだこのとき北斗琉拳を学んでいないので、適当に破孔をついた可能性もある。丁度頚動脈の位置なので、ここ突いたら死ぬんじゃないかという予想のもとに突いたのかもしれない。
経星

封じられた記憶を蘇らせる破孔。埋め込まれた呪醒文に記憶復活の術を送り込んだ後、この破孔を突く事で、完全に記憶が蘇る。ジュウケイが、かつて己自身が封じたヒョウの記憶を蘇らせるために使用した。しかしもともと最初の記憶封じの破孔自体が失敗に終わっており、記憶の抹消はカイオウの手によるものだったため、不発に終わった。
　秘孔位置は額。直接突くのではなく、額に闘気に放つようにして突いていた。
経星とは中国の星象学に出てくる名前。月が新月から満月を経て再び新月に至る、およそ一ヶ月間の月の運行経路上にある明る恒星のことを、経星、または二十八宿と呼ぶのだという。なお、破孔の説明とは全く関係は無い。
死環白

その目の光と共に一切の情愛を失うという破孔。突かれた者は記憶を失いながら気絶し、再び目覚めたときに最初に見た人間にその情愛の全てを捧げる。いつ目覚めるかは判らないが、その眠りを包んでいるのは薄皮一枚で、衝撃を受ければすぐに目覚める。カイオウがケンシロウに愛の無力さを知らしめるため、リンにこの破孔を突き、自らの馬に乗せて野に解き放った。後にヒョウらの手によってリンは救出され、ケンシロウの指名によってバットを愛する事になったが、その後バットの手によって再び記憶を抹消されている。
今も昔も、会得したい秘孔破孔ランキングで確実にベスト３に入ってくるであろうこの奥義。愛しのアノ娘をゲットするため。壊れかけの夫婦関係をリセットして１からやりなおすため。恋の三角関係を清算するため。その他ここでは書けない様な事まで、兎に角この破孔に込められた夢と希望とエロスは計り知れない。
　しかし、そういい事だらけのものではない。最初に見た者に「全ての」情愛を捧げるという事は、その対象となった人物以外の情報は全て消去しなければならないという事だ。成程、記憶を失うのは至極当然だといえる。しかし、目覚めた後も同じことが言える。目覚めて最初にバットを見たのだとしたら、リンはそのバット以外の人物に対しての興味や知識といったものを完全にシャットアウトせねば駄目だ。相手を知ると言う事は、その者への愛を積み重ねるという事に繋がる。もしそうなってしまった場合、カイオウの目論見が全く意味を成さなくなる。リンにサモトを愛させても、バットのがんばり次第では愛を取り戻せるというのなら、全く意味が無い。つまり死環白を突かれた者は、死ぬまで他人には興味を抱かない状態を継続しなければならないのである。初期化された脳を、愛を捧げた者のデータだけで埋め尽くし、他の情報は全く入ってこないよう制限をかけるわけだ。ヌメリの言うとおり、「もはやおまえの目には俺しか映らぬ」状態となっているのである。目覚めてバットを見た後のリンの目には、結婚式を祝福してくれているマミヤやその他の人物などゴミにしか映っていないわけだ。これで本当に幸せと言えるのだろうか。バットの記憶消去という暴挙は、大正解だったんじゃないだろうか。しかしこの程度で破られるというなら、どのみち死環白ってたいした破孔じゃないなあとも思う。
無感補

TVアニメ版北斗の拳に登場した破孔。突かれた者は痛みを感じなくなる。カイオウが妹のサヤカを殺す前に使用した。原作でも似たような破孔は突いているが、破孔名や、痛みを感じなくなるなどの説明は無い。
　漢字表記は「デアゴスティーニ北斗の拳」に基く。
カイオウの悪どさが希薄になるので、痛みを感じなくするという設定はいらなかったという声もあるかもしれない。しかしカイオウは、国に来るまではラオウにも愛を持っていたし、ラストバトルの時もラオウ、トキの三兄弟は屑星ではないという台詞を吐いていた。兄弟への愛は強い男なのだ。なのでこの妹へのささやかなフェミニストぶりくらいはあってもいい。